装置が小さくて済む矯正用のインプラント [歯の矯正]
矯正治療の時に使用するインプラントってご存知ですか?
歯の代りに使用してかむために使用するインプラントとは違い、矯正期間中のみに使用する小さなインプラントがあります。
この矯正用インプラントが矯正装置をコンパクトで効果的に変えました。
今までヘッドギアと言って奥歯を移動させる時は頭にバンドをつけていましたが、このインプラントを使用すればそんな大掛かりな装置を使わずにたった10ミリ以下の装置でヘッドギア以上の効果を得ることができます。
矯正中の歯ぶらし [歯の矯正]
歯ブラシをゴシゴシとあてて強く磨いている方をよく見かけます。
歯ブラシで強く歯磨きしてしまう患者さんが口を揃えて言うのは、
「強く磨かないと、磨いた気がしない!」
とおっしゃられます。
気持ちはわかります。でも少しよく考えてみて下さい。
歯ブラシはホウキと同じようなものなのです。
ホウキで砂ぼこりを掃くときに、ホウキを地面に押しつけるでしょうか?
毛先を使ってサッサッサと掃きますよね?
歯ブラシも同じです!
毛先を軽く使ってサッサッと磨けば歯も傷まず、キレイに磨くことができます。
力はあまり必要ありません!
優しく磨いてしっかりとプラークを落とし、虫歯予防ちましょう!
歯の矯正中の歯ブラシ
歯の矯正を早くする
急速矯正
急速矯正は近年確立された、骨の代謝を良くして歯の移動を早くする技術です。
急速矯正は、コルチコトミー法と急速増骨矯正法という方法があります。
患者様にとっての長所はいくつかございます。
- まず早く歯が動きます。だいたい2~3倍の速さで歯が動きます。
- 歯の後戻りが少なくなります。
- 成人の方は、矯正中の歯の根っこの吸収が少なくなります。
- 急速増骨矯正の場合は、骨の無いところにも歯を移動できます。また、矯正中の歯ぐきの退縮を予防します。
短所としましては、歯ぐきの外科的な処置が必要です。
急速矯正ケース
抜歯直後
2ヶ月後
歯を抜いた隙間がほぼ埋まりました。
通常は6ヶ月ほどかかります。
急速増骨矯正法
一見正常なように見える歯茎ですが、歯茎の中には、あごの骨がなく、歯の根っこが露出しているのが見えます。
このまま矯正をしてしまうと、支えている骨がないため、歯茎が退縮して、歯が長くなってしまいます。
こういったケースで矯正をする場合、骨を作って歯を並べる必要があります。今回は、急速増骨矯正法で骨を作りながら短期間で矯正を進めました。
骨に刺激を与え、人工の骨で歯の根っこの周りに骨を作ります。
成人の方で矯正をする場合はあごの骨の成長をほとんど期待できないので、歯を抜かないで矯正をする場合などでは特に骨を作らなくてはいけない場合が多いです。
また、歯周病の方は歯周病の治療を完全にしてからでないと、歯周病が急速に進行してしまう場合があります。矯正前に矯正専門医ではなく歯周病を治療している歯医者でかならず検査してください。
成人矯正の時の注意 [歯の矯正]
成人矯正で虫歯や歯周病も管理
かみ合わせが変わるので矯正前に仮歯が必要です。
成人の方の矯正治療では、子供の矯正治療では考えなくてよかった問題があります。
これは、歯周病と被せもの治療に関してです。
歯周病にかかったまま矯正をすると歯周病が進行します。
そのため、矯正専門医では歯周病の管理ができないでしょうから矯正前に歯周病の治療をしている医院で歯周病の検査をする必要があります。
また、成人の方の場合、虫歯の治療をされている方が多いと思います。
いわゆる金歯・差し歯は矯正前のかみ合わせでお作りしますので、矯正後にはかみ合わなくなることが大半です。
せっかく矯正しても歯がかみ合わなくなってしまいますので、矯正しながらかみ合わせの調整をすることが必要になります。
矯正をしながら、かぶせ物の治療を考えなくてはいけません。
矯正中に歯茎から歯の根っこが出てきたケース
成人の方、歯を抜かずに矯正する場合は要注意
成人の方の矯正治療では、あごの骨の成長は終わっており、歯を抜かずに広げると歯の根っこがあごの骨から飛び出してきてしまうことがあります。
そういった時は、歯茎とあごの骨を再生させて厚みを出してから、歯を移動させる必要があります。
こういった再生治療は歯周外科という簡単な外科方法をすることで可能になります。
治療例
歯の矯正装置 目立たない装置が増えています。
矯正の装置
透明なブラケット(歯につける装置)にシルバーのワイヤーを入れた時の見た目です。
ブラケットが透明なので、それほどぎらぎら 光ったりしません。
白い装置なので目立ちません。